JBCがルイス・ネリーに対して永久追放するのは良いが、今までの・・・

黒髪のかねろ@maestrito_pixieです。

 ルイス・ネリーのJBC管轄内での実質的な追放は、5年前に亀田の騒動で周囲から上がった永久追放論をそのまま鵜呑みにして行動するような、一見すると短絡的な行動に思えた。勿論、ネリーのやった事はルールに大きく違反しているし、許されることではない。



 ただ、この流れが憎き亀田を追放しようというファンの声を聞いたことで(結局嘘八百のでっち上げだったわけだが)、日本のボクシング界から亀田を追放した時と、今回のネリーの一連の構図は本当に良く似ている。周囲の声を聴いて言われるがままにその対応をしただけにしか私には到底見えないのだ。

 処分については重すぎることもないし、決して軽いとも思わない。帝拳プロモーションへの厳重注意というのはいささか軽いかもしれないが、金も立場としても帝拳の方が上であるJBCはこれ以上に制裁を下すことはできないだろう。

 だからこそ、一つだけ疑問点がある。JBCはこれまで体重超過してきた選手たちに対して、何一つとして対策を練ってこなかったではないかと。つまり、対象が山中慎介だったから対応されたと言われても何らおかしくない今回の稚拙な対応なのだ。

これまでに体重超過に泣かされた者は多い



 ここ近年、試合前に体重超過するボクサーが増えて来ている。決して宜しくない傾向だ。だが、各団体や協会を統括する組織が無いことや、世界的なメジャータイトルが4つに別れてしまっているために(元々はこれも権力争いから派生したものなのだが)統一見解を表す事が出来ていない。

 日本でも既に、多くの選手が体重超過によって涙を呑んでいる。山中との対戦経験もあるリボリオ・ソリスは亀田大毅との世界戦で体重超過を犯しているし、マーロン・タバレスは大森将平と対決した際に同じ過ちを犯している。そして、比嘉大吾はファン・エルナンデスとの対決の際にエルナンデスが体重超過をしてしまった。ちなみにだがソリスやタパレスにそのようなサスペンドは無い。

 つまり、先程も言ったように山中だったから。そして帝拳だったからJBCは動いただけであって、大森や比嘉や亀田であったらJBCは動かないのだ。ちなみに森田健氏は日刊ゲンダイで批判記事を書いているが、ソリス対亀田の際に事務局長だったのは森田氏だ。無能で無策だったという謗りを自分が免れるとは、まさか思ってはいないだろう。

 日本のボクシングに限らず、格闘技では「何をするか?」よりも「誰が言ったか?」という事にウエイトが置かれる。先程も言ったように、大森や比嘉や亀田に何かあったとしても。きっと彼らは動かなかっただろう。JBCとはそういう組織である。世の中広しといえど、これ程腐敗した組織は無い……と思っていたが、日本チェス協会とかいうとんでも組織があった時には大変驚いた。あれ、組織として機能してないぞマジで。

「誰かに言われたから」局所的に変えてきたJBC



 この体質は、実は昔から何一つとして変わっていないのが実情だ。

 当時日本では世界タイトル団体としてWBAしか認定していなかったが、ファイティング原田が3階級制覇(現在の価値で言うなら5階級制覇くらいには相当するかもしれないすごいことだった)をするとなった際にWBC王者のファメションと敵地で行うことになった。試合は明らかに原田が勝利していたにもかかわらず、露骨な地元ジャッジによって敗戦してしまったのだ。

 日本での再戦を認める要求をしたことによって、なし崩し的にJBCはWBCを認めた、という経緯があるのだ。それから40年以上はこの2団体だったが、マニー・パッキャオのような世界的強豪がWBOやIBFにも多くチャンピオンとして出るようになってから、日本でもWBOとIBFをチャンピオンとして認定すべきという論調が出始めた。一方で地域タイトルであっても大澤宏晋のようにタイトルを獲得したことでライセンス停止処分を受けたが……。

 最終的にWBC世界バンタム級王者だった長谷川穂積が当時WBO王者だったフェルナンド・モンティエルとの変則的な統一戦を行うのを機に、こちらもなし崩し的に認められるようになっていった(正式に認可されたのは2013年4月1日からだが)。統一戦と言う機運も、八重樫と井岡がやると言わなければルールが制定されることも無かったはずだ。

 つまり、日本のボクシングは「その当時有名な選手たちが動くから」という理由で仕方なく改革してきた団体なのだ。あまりにも腰が重たく、やる気のない組織と言えるだろう。

◆策の無い組織、JBCの体質は一生変わらないのか



 改革に後ろ向きな訳ではない。むしろ、今ボクサーの競技人口は圧倒的に減っているし、これまで放り投げていた課題に一つずつ向き合わなければならない。だが、どちらかと言うと主導しているのは大橋秀行氏が主で、JBCは何やら何もしていないような印象がとても強いのだ。

 これが例えばJBCの会長が大橋氏ならば何も問題はない。あるいは大橋氏が日本のボクシングを統括する立場ならば何一つ問題はないのだ。だが、彼は日本プロボクシング協会の会長だっただけでJBC傘下の組織とはいえ立場は統括するJBCよりも立場が下なのだ。

 この体たらく、そしてダブルスタンダードどころかいくつものスタンダードを作ろうと思えば無限大に作ることができるのが今のJBCである。



 あれは半年前だろうか。大阪府立体育会館でJBCの秋山理事長と浦谷事務局長がリングに立っていた。紹介された瞬間に、誰かが野次を飛ばした。「帰れー!」

 その言葉は、相当な怒気を含んでいた。ボクシングをぐちゃぐちゃにしているのは、一体誰だ。




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2 件のコメント

  • ネリーJBC追放詳細 WIKIより→ja.wikipedia.org

     2018年3月2日、WBCはネリーのファイトマネーの凍結を決定、帝拳ジムに対しまだ支払い終えていないファイトマネーの7割の支払いを待つよう連絡した。さらにネリーが前日計量で規定体重を5ポンド超過の123ポンドを計測し、再計量でも3ポンド超過の121ポンドを計測したことに関し看過出来ないとしてネリーに無期限資格停止処分を科すとの声明を発表した。

     2018年3月7日、WBCはネリーに対する事情聴取を行うため、ネリーにWBC本部への出頭を命じた。翌8日には最新ランキングを発表し、WBC世界バンタム級王座を空位とすると共にネリーを2018年3月度のWBC世界バンタム級ランキングから除外した。さらに翌9日にはJBCがネリーを招聘禁止とし、倫理委員会において通常は体重超過のあった外国人ボクサーに対する招聘禁止の期間は1年間であるが、世界王座を懸けた一戦の前日計量で規定体重を5ポンド超過し再計量でも規定体重を3ポンド超過し王座剥奪となったことは階級制を前提としたプロ競技スポーツであるボクシングに対する社会的信用を著しく毀損する行為であるとしてネリーに対し日本での活動停止処分を科すことを決定し文書で発表した。

    • 当然でしょう。
      山中はタイトルをかけたのではなくボクシング人生、プライドをかけたのです。
      それに対する冒涜です。
      今後このようなことがあれば、ボクシングはスポーツではなく喧嘩になってしまいます。
      人の人生無茶苦茶ににして謝って済む問題ではないです。
      おやじフェイトでも100g超過でもペナルティですから。

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