試合結果・3団体統一
日本時間10月25日(現地24日)、米テキサス州サンアントニオのフロストバンク・センターで、世界スーパーフェザー級3団体王座統一戦が行われた。
オシャキー・フォスター(米国)29戦26勝(12KO)3敗が、エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)45戦40勝(33KO)3敗1分1NCに3–0の判定勝ち。採点は118–108が2者、115–111が1者だった。
フォスターはWBC王座を守るとともに、ナバレッテのIBF・WBO王座を獲得。3団体統一を達成し、空位だったリング誌の同級王座も手にした。

序盤
ナバレッテが前へ出て攻撃を仕掛ける一方、フォスターはフットワークで距離を調整し、返しのカウンターを合わせた。CompuBoxでは初回の命中数がフォスター6発、ナバレッテ0発。1、2回はジャッジ3者ともフォスターの10–9とした。
ナバレッテも3回に右、左を返して圧力をかけ、4回は3者全員がナバレッテの10–9。フォスターが先行しながらも、ナバレッテがラウンドを奪い返す立ち上がりとなった。

中盤
ラウンドが進むにつれ、フォスターはその場に踏みとどまって打ち合いにも応じた。ナバレッテの振りに上体を動かして対応し、接近戦でもアッパーを返す。6回には右アッパー、7回には左フックを当てるなど、距離のある攻防と近い距離の両方で得点を重ねた。
6回終了までの総命中数はフォスター60発、ナバレッテ32発。公式採点でも6〜8回を3者全員がフォスターに与え、フォスターがリードを広げた。
終盤
ナバレッテは10回にボディーへの攻撃も交えて手数を増やした。この回のパンチ数はナバレッテ82発に対し、フォスター52発。命中数は双方23発で、フォスターは少ない手数で同数のパンチを当てた。
最終12回、フォスターが右を合わせて最初のダウンを奪うと、さらに右のカウンターでナバレッテに膝をつかせた。ナバレッテは立ち上がり、試合は最終ゴングまで続いた。
ダウン動画(Top Rank公式)
.@OshaquieFoster was ice cold for this 🥶#NavarreteFoster | @DAZNBoxing pic.twitter.com/10fjVzUV8n
— Top Rank Boxing (@trboxing) 2026年10月25日
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12回はジャッジ3者ともフォスターの10–7。フォスターは最後のラウンドでも差を広げ、3団体のベルトをまとめた。

公式採点とパンチデータ
公式採点:118–108が2者、115–111が1者
デービッド・サザーランドとエリス・ジョンソンは、それぞれ10ラウンドをフォスターに与えた。マイク・ロスはフォスター7ラウンド、ナバレッテ5ラウンド。3者とも12回を10–7とし、最終的にフォスターを支持した。
各欄はフォスター–ナバレッテの順。
| 回 | サザーランド | ロス | ジョンソン |
|---|---|---|---|
| 1 | 10–9 | 10–9 | 10–9 |
| 2 | 10–9 | 10–9 | 10–9 |
| 3 | 10–9 | 9–10 | 9–10 |
| 4 | 9–10 | 9–10 | 9–10 |
| 5 | 10–9 | 9–10 | 10–9 |
| 6 | 10–9 | 10–9 | 10–9 |
| 7 | 10–9 | 10–9 | 10–9 |
| 8 | 10–9 | 10–9 | 10–9 |
| 9 | 10–9 | 9–10 | 10–9 |
| 10 | 10–9 | 9–10 | 10–9 |
| 11 | 9–10 | 10–9 | 10–9 |
| 12 | 10–7 | 10–7 | 10–7 |
| 合計 | 118–108 | 115–111 | 118–108 |
CompuBox:総命中数は157対99
CompuBoxの集計では、フォスターが451発中157発を当て、命中率34.8%。ナバレッテは527発中99発、18.8%だった。ナバレッテの方が76発多く放った一方、フォスターの命中数が58発上回った。
| 項目 | フォスター | ナバレッテ |
|---|---|---|
| 総パンチ | 157/451(34.8%) | 99/527(18.8%) |
| ジャブ | 43/174(24.7%) | 29/230(12.6%) |
| パワーパンチ | 114/277(41.2%) | 70/297(23.6%) |
| ボディー命中 | 36発 | 32発 |
数値は命中数/放った数。パワーパンチはジャブ以外のパンチを指す。ボディー命中数は総命中数に含まれる。
フォスターは12ラウンド中11ラウンドで命中数が上回り、10回は同数。パンチ集計では、試合を通した正確性の差が表れた。CompuBoxはパンチの集計で、上の公式採点とは別のデータとなる。

試合前の勝敗予想投票【受付終了】
締め切り時の投票は49人。ナバレッテの勝利が26票(53%)、フォスターの勝利が23票(47%)だった。
【勝敗予想】2026年10月25日(日) エマヌエル・ナバレッテ vs オシャキー・フォスター
- エマヌエル・ナバレッテの勝利 (53%, 26 Votes)
- オシャキー・フォスターの勝利 (47%, 23 Votes)
Total Voters: 49
フォスターが望む4団体統一とPFP入り
フォスターは試合後、4団体統一が夢であり、歴史を作るために必要なのは残る一本だと語った。自身の強さを示したという手応えとともに、目標を4団体統一へ向けた。
試合前のリング誌の取材では、パウンドフォーパウンド(PFP)ランキングについても「この勝利でリストに入れると思う」と期待を口にしていた。異なるスタイルの相手に勝ち続け、ナバレッテも破ったフォスターが求めるのは、階級を超えた評価でもある。
ナバレッテはスタイルの違いに触れ、この日はフォスターが上回ったと認め、勝者をたたえた。
フォスターの今後の相手は?
WBA王者アンソニー・カカーチェ
4団体統一へ残る一本はWBA。スーパー王者のアンソニー・カカーチェ(アイルランド)26戦25勝(9KO)1敗が、その路線の中心となる。
カカーチェは12月19日(現地)、ニック・ボール(英国)25戦23勝(13KO)1敗1分との防衛戦を予定している。
ただし、WBAには正規王者エルヌル・サメドフ(ロシア)23戦22勝(11KO)1敗もいる。WBAの9月の決議は、カカーチェの選択防衛戦の勝者にサメドフとの指名戦を義務づけ、WBA内の王者が一本化されるまで他団体との統一戦を認めない方針を示した。
フォスターが残る一本を狙うには、カカーチェvsボールの結果と、その後のWBA内の王座整理が大きな条件になる。
無敗チャーリー・スアレス
チャーリー・スアレス(フィリピン)20戦19勝(11KO)1NCは、WBOの指名挑戦者。ナバレッテとの一戦がノーコンテストとなっており、敗戦なしの戦績を維持している。
スアレスには、元3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)21戦18勝(12KO)3敗の復帰戦の相手として、対戦が検討された経緯もある。10月にはその案がいったん見送られ、スアレス陣営は今回の統一戦の結果を待つ姿勢を示していた。
リング誌によれば、WBOは今回の統一戦の勝者に180日以内の指名防衛を求めている。フォスターにとってスアレスは、3団体の王座を保持して先へ進むうえで関わってくる存在だ。
無敗ライアン・ガーナー
ライアン・ガーナー(英国)20戦20勝(10KO)は、WBCの暫定王者。フォスターの持つWBC本王座への挑戦を目指す立場にいる。
ガーナーには、2027年1月9日(現地)、英国ボーンマスで元WBA王者ジャザ・ディケンズ(英国)43戦37勝(15KO)6敗との暫定王座防衛戦が決まっている。まずはこの防衛戦を越え、その先の本王座との統一を狙う道になる。
元3階級制覇王者ロマチェンコ
スーパーフェザー級での復帰と4団体統一を視野に入れるロマチェンコも、フォスターが対戦を望む相手の一人だ。フォスターは試合前のリング誌の取材で、以前からロマチェンコとの対戦を望んでいたと話し、技術面でかみ合う組み合わせだと評価していた。ロマチェンコの復帰戦の選択と、フォスターの防衛義務・4団体統一路線との調整が、実現へのポイントになる。
ライト級への階級アップは?
フォスターは試合前の取材で、4団体統一を果たしてから階級を上げる考えも示していた。ライト級進出は、その構想の先にある選択肢だ。
ボクシングアートは、次の一手を「WBA王座の行方」「WBOの指名防衛」「WBC暫定王者との関係」の3点で見る。3団体をまとめたフォスターが、王座を保ちながら4団体統一への道筋を作れるかが焦点となる。






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