スミスが2-1判定で初防衛
日本時間10月25日(現地24日)、英国シェフィールドのユティリタ・アリーナでWBC世界スーパーライト級王座戦が行われた。ダルトン・スミス(英国)20戦20勝(14KO)が、アルベルト・プエジョ(ドミニカ共和国)27戦25勝(11KO)2敗を12回2-1判定で下し、初防衛に成功した。
公式採点は、115-113でスミスが2者、116-112でプエジョが1者。スミスは無敗を守り、元王者プエジョの王座返り咲きを阻んだ。
試合の流れ:スミスの右にプエジョが左で応戦
序盤は互いに慎重な立ち上がり。スミスは2回から右を当て、距離を詰めて攻撃した。一方のプエジョもジャブと左ストレートで応戦し、スミスに一方的な展開を許さなかった。
中盤はプエジョの左が目立ち、6回には連続した左ストレートでスミスの顔を跳ね上げた。スミスも8回に頭とボディへ的確なパンチを返し、両者が譲らない攻防が続いた。
終盤もスミスの右とプエジョの左カウンターが交錯。右目の下を切ったスミスも応戦し、最終回にはアリ・シャッフルを見せる場面もあった。勝負は12回を終えて、判定に委ねられた。
パンチデータ:手数はプエジョ、命中率はスミス
CompuBoxの集計では、総ヒット数はスミス66発、プエジョ63発と僅差だった。放ったパンチはスミス335発に対してプエジョ518発だったが、命中率はスミス19.7%、プエジョ12.2%。手数ではプエジョ、効率ではスミスが上回った。
ジャブのヒットは両者14発、パワーパンチはスミス52発、プエジョ49発。ヒット数に大きな差がつかず、接戦ぶりが数字にも表れた。
公式スコアカード、同じ115-113でも配分は異なる
Matchroomが公開した公式スコアカードをラウンドごとに整理した。表の数字はすべてスミス-プエジョの順。McCann=Kieran McCann、Llona=Jon Llona Fernandez、Danseco=Rey Danseco。
| 回 | McCann | Llona | Danseco |
|---|---|---|---|
| 1 | 10-9 | 9-10 | 9-10 |
| 2 | 10-9 | 10-9 | 10-9 |
| 3 | 9-10 | 10-9 | 10-9 |
| 4 | 10-9 | 10-9 | 10-9 |
| 5 | 10-9 | 9-10 | 9-10 |
| 6 | 9-10 | 9-10 | 9-10 |
| 7 | 9-10 | 10-9 | 9-10 |
| 8 | 10-9 | 10-9 | 9-10 |
| 9 | 9-10 | 10-9 | 10-9 |
| 10 | 10-9 | 9-10 | 9-10 |
| 11 | 10-9 | 9-10 | 9-10 |
| 12 | 9-10 | 10-9 | 9-10 |
| 計 | 115-113 | 115-113 | 112-116 |
3者が一致したのは、スミスに付けた2、4回と、プエジョに付けた6回だけ。残る9ラウンドでは評価が分かれた。
特に最後の3回は、McCannが10、11回をスミス、12回をプエジョに付けたのに対し、Llonaは正反対。同じ115-113に到達した2者も、終盤の見方は異なっていた。
BoxRec「Fans」は61人時点でプエジョ寄り
BoxRecの「Fans(61 scorers)」では、スミス113.20-プエジョ114.78という集計値が表示された。10月25日朝、61人が採点した時点の数字で、公式判定とは別のファンによる評価だ。
公式ではスミスが王座を守った一方、ファン採点の集計ではプエジョが1.58点上回った。ラウンド別の集計値でも、2~4回はスミス、5回以降はプエジョが上回っている。
ラファエル記者の個人採点は114-114
米国のボクシング専門記者ダン・ラファエルは、試合終了時の個人採点を114-114の引き分けと公表。勝者を選ぶとしても僅差という見方を示した。
スミスの判定勝利が発表されたあとには、その結果は理解でき、異論はないという趣旨の反応も示している。
スミスが望む次の大一番、シャクール戦
スミスが今後の目標に掲げるのは、シャクール・スティーブンソン(米国)25戦25勝(11KO)との対戦だ。
Ring誌が紹介した試合前のインタビューでは、シャクール戦を最大級の試合の一つと位置づけ、自分もその舞台に立ちたいと語っていた。
試合後にはMatchroom公式も「Shakur Stevenson vs Dalton Smith」と題したリング上のインタビュー映像を公開した。スミスが希望するこの対戦が実現すれば、WBC王者とWBO王者によるスーパーライト級の王座統一戦となる。
シャクールはまだ、はるか遠くにいるようだ。
シャクールvsスミス 勝敗投票
出典・画像クレジット
Matchroom:開催・公式採点表・試合後映像 / BoxRec:スミス・プエジョ・シャクール・ファン採点(61人時点)
Dan Rafael:個人採点・判定への反応 / Ring:スミス談話(Boxing World)。確認:2026年10月25日。
BBC:現地取材(Yahoo配信) / ProBoxing-Fans:試合レポート
CompuBox:パンチデータ(スミスvsプエジョ、2026年10月24日)





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