スミスvsプエジョ、WBC世界Sライト級王座戦は日本時間10月25日(日) 配信は3時から
ダルトン・スミス(英国)19戦19勝(14KO)が、地元シェフィールドでWBC世界スーパーライト級王座の初防衛戦に臨む。相手は元王者で、WBC同級1位の指名挑戦者アルベルト・プエジョ(ドミニカ共和国)26戦25勝(11KO)1敗だ。
ボクシングアートは、この一戦を強打と距離管理で押し切りたいスミスと、守備とカウンターで判定を取りに来るプエジョの対決と見る。勝者の次戦は、シャクール・スティーブンソンらが並ぶ階級の勢力図にも直結する。

試合の日時・会場・配信
| 日時 | 現地10月24日(土)19時開始=日本時間10月25日(日)3時。メインの入場は現地22時15分ごろ=日本時間6時15分ごろの見込み(時刻は変更の可能性あり) |
|---|---|
| 会場 | 英国シェフィールド、Utilita Arena(収容12,500人) |
| 試合 | WBC世界スーパーライト級タイトルマッチ12回戦(スミスの初防衛戦) |
| 配信 | DAZN |
| オッズ | 📊 オッズ:スミス 1.50倍 vs プエジョ 2.50倍(2026年10月22日) |
当初は6月に同じ会場で予定されていたが、スミスが練習中に負った負傷で延期された。WBCは左肘の負傷で軽い手術を受けたと伝えており、現在は回復したと報じられている。スミスにとっては、地元のリングに立つのが2年ぶりだ。
スミスとプエジョを比較
| ダルトン・スミス | アルベルト・プエジョ | |
|---|---|---|
| 立場 | WBC王者(初防衛戦) | WBC1位・指名挑戦者/元WBA・WBC王者 |
| 国・年齢 | 英国(シェフィールド)・29歳 | ドミニカ共和国(ラスベガス在住)・32歳 |
| 戦績 | 19勝(14KO)0敗 | 25勝(11KO)1敗 |
| KO率 | 73.7% | 42.3% |
| 構え | オーソドックス | サウスポー |
| 身長 | 5フィート9.5インチ(約177cm) | 5フィート9.5インチ(約177cm) |
| 愛称 | サンダー | ラ・アビスパ(スズメバチ) |
| トレーナー | 父グラント・スミス | イスマエル・サラス |
| Ring誌Sライト級 | 1位 | 3位 |
身長は同じで、構えは右と左。KO率の差を見ても、倒しにいくスミスと、判定まで見据えるプエジョという色分けがはっきりしている。オッズもスミス優勢で、プエジョが守備とカウンターで得意な距離を保てるかが、下馬評を覆すカギになる。
スミスの見どころ:マティアスを止めた「ジャブと距離」

スミスは1月10日、ブルックリンのバークレイズ・センターで、WBC王者だったスブリエル・マティアス(プエルトリコ)に挑み、5回2分24秒でストップして世界王座に就いた。観客がマティアス寄りの中での勝利だった。
Ring誌によると、序盤から外側で動いてジャブを突き、2回には打ち合いも見せた。中盤は打ち合いを避け、マティアスが近づくと抱きついて連打を封じている。5回、左目の上から出血する中で攻勢を強め、右を含む連打でダウンを奪い、レフェリーが止めた。
ボクシングアートは、スミスの強みをジャブと足で距離を作り、近づかれたらクリンチで流れを切る管理能力に見る。そのうえで、右の一発で試合を終わらせる決定力も持つ。
2024年には、ホセ・セペダを5回KOで下してWBCシルバー王座を奪った実績もある。
WBCの紹介記事は、感情的になりやすい点を課題に挙げている。冷静に組み立て続けられるかが、地元での初防衛戦のカギになる。
プエジョの見どころ:判定で勝ち続けた技巧派サウスポー
プエジョは2015年にプロデビューした。2022年8月にバティル・アフメドフにスプリット判定で勝って空位のWBA世界王座を獲得し、同級でドミニカ共和国初の世界王者になっている。
2024年6月にはゲイリー・アントゥアン・ラッセルにスプリット判定で勝ってWBC暫定王座を獲得し、デビン・ヘイニーが休養王者になったことで正規王者へ昇格した。
2025年3月の初防衛戦では、サンドル・マルティンにスプリット判定で勝った。同年7月12日、ニューヨークでマティアスに挑まれ、多数決判定(114-114、115-113×2)で敗れて王座を失った。これが唯一の黒星だ。
その後もWBCランキング1位を保ち、スミスの指名挑戦者になった。復帰戦となった7月18日には、ミゲル・アンヘル・ボラーノを4回TKOで下している。
2023年には、検査でクロミフェンの陽性反応が出てWBAから6か月の出場停止処分を受けた経歴もある(WBC紹介記事による)。
スタイルは守備型のテクニシャンだ。後退しながらのボクシング、パリング、クリンチ、カウンターを得意とし、打たれ強さもある。
Ring誌の取材では、スミスを入念に研究したと語り、弱点は見当たらないがあるなら突く方法を知っていると話している。技術と規律があれば判定の論争は避けられるとも自信を見せた。延期の間には、娘の誕生に立ち会えたことを前向きに受け止めている。
勝負の分かれ目は3つ
1. 序盤のジャブとサウスポーの距離
スミスは速いジャブで主導権を取りたい。一方、サウスポーのプエジョは右構えのスミスと前足が噛み合い、スミスのジャブをどうさばき、左をどの角度で返すかが最初の焦点になる。ここでプエジョが距離を作れれば、判定を見据えた展開に入りやすい。
2. 近づかれたときの対応とボディ
WBCは、プエジョが体力を削るためにボディを使う戦略が必要と分析している。スミスはマティアス戦のように近づかれるとクリンチで切るが、サウスポー相手に同じ手が通るかどうかは、試合が始まってみないと分からない。
3. 判定になった場合の採点
プエジョの直近3度の世界戦は、スプリット、スプリット、多数決と、いずれも接戦の判定だった。対してスミスは、マティアスを5回で止めた。接戦になるほどプエジョに有利に働く面があり、スミスは早めにダメージを与えたいというのが、ボクシングアートの見立てだ。
スミスvsプエジョ 勝敗投票
どちらが勝つと思いますか?
試合後のスーパーライト級はどうなる?
| 団体 | 王者 |
|---|---|
| WBC | スミス(暫定王者はイサック・クルス、メキシコ) |
| WBA | ゲイリー・アントゥアン・ラッセル(米国) |
| WBO | シャクール・スティーブンソン(米国)=Ring誌王座も保持 |
| IBF | 空位(王座決定戦が10月31日の予定) |
最大の注目はシャクールとの大一番
シャクール・スティーブンソン(米国)25戦25勝(11KO)は、ズッファ・ボクシングを離れて自分でプロモートする方針を本人が発表し、当面は135ポンドか140ポンドで戦う考えを示している。次戦の相手と日程は決まっていない。
スミスはRing誌の取材で、プエジョ戦を終えたあとのシャクール戦を最大級の試合の一つと位置づけ、大きな試合のためなら渡米も厭わないと話している。スミスが勝てば、シャクール戦が最有力の目標になるが、これはスミス側の希望で、両陣営の合意ではない。
ラッセル、ドゥアルテ、クルスらの動き

WBA王者ラッセル(米国)20戦19勝(17KO)1敗は、2月に平岡アンディ(日本)25戦24勝(19KO)1敗を12回判定で下して初防衛した。8月にはオスカル・ドゥアルテ(メキシコ/米国)34戦31勝(23KO)2敗1分との交渉が報じられたが、正式な日程は出ていない。
WBC暫定王者のクルス(メキシコ)34戦29勝(19KO)3敗2分は、9月19日にネストル・ブラボを6回で止めて暫定王座を守った。正規王者との統一へ向けた次の動きが気になる存在だ。
上がってくる新勢力と再起組
Ring誌2位のキーショーン・デービス(米国)16戦15勝(10KO)1無効試合は、8月にヘイニー戦の交渉から撤退したと報じられ、147ポンドへの志向も伝えられている。
WBC3位のアダム・アジム(英国)15戦15勝(12KO)は、5月に3回TKO勝ちを収めて世界挑戦を狙う。
日本勢では、WBA世界スーパーライト級4位(2026年9月度)の平岡アンディも再起を狙う。2月のラッセル戦でプロ初黒星を喫したが、再起を誓っており、再び世界王座戦線へ浮上できるかが焦点になる。
IBFの空位王座は、アルツール・ビヤルスラノフ(カナダ)21戦21勝(17KO)とリンドルフォ・デルガド(メキシコ)24戦24勝(16KO)の無敗対決になる見込みだ。マティアスも年末までの復帰と再挑戦を希望している。
ボクシングアートは、スミスとプエジョの勝者が、WBCだけでなく階級全体の次の物語を動かす立場になると見る。
スミスが勝てば、無敗の王者がシャクールら他団体の王者へ向かう流れ。プエジョが勝てば、約1年3か月ぶりの王座返り咲きで、再び王座をめぐる争いの中心へ戻ってくる。
出典・画像クレジット
Matchroom:カード・セペダ戦 / DAZN:日時・日本配信 / WBC:プレビュー・ランキング / WBA:9月度ランキング(10月23日確認) / Ring:スミスvsマティアス・プエジョ取材・スミス取材・階級順位・平岡の再起・IBF王座戦 / Fightmag:日程再設定 / Boxing News:シャクールの離脱。
BoxRec:スミス・プエジョ・シャクール・ラッセル・ドゥアルテ・クルス・デービス・アジム・ビヤルスラノフ・デルガド・平岡。確認:2026年10月21日。
画像:Matchroom・DAZN(試合ポスター)、ボクシングアート既存掲載(ラッセル)。挿絵:提供写真をもとに作成。






ボクヲタ趣味ブロガー『Tokky』!フィクション小説、お店レポ