2018年10月7日横浜アリーナで開催されたWBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)シーズン2バンタム級トーナメント一回戦で、WBA世界バンタム級タイトルマッチ、王者の井上尚弥(大橋)対、ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ)で行われ、王者の井上尚弥(大橋)が1ラウンド1分10秒KO勝ちを収めた。この試合の試合後情報(井上コメント・次戦情報・元王者のコメント・写真等)をお届けします。
井上尚弥のコメント 井上vsパヤノ試合後情報
インサイドジャブについて 井上コメント
「最後のパンチ。いや、最初のパンチでもあったんですが、ジャブを内側から入れた。めくらましです。死角を作ってからの右ストレート。練習していたパンチでもあったんです。距離感もそうですが、出会い頭というか、一撃がフィットしたというか、そういう感じだった」とは、本人の解説である。
左のジャブをねじこんだことで、パヤノは反応して、少し体を斜めにして動いた。だが、直線的な動きをするパヤノにとって、その動きは、逆に次に飛んでくる右ストレートの死角の位置に動くことになったのだ。
井上コメント
「あの踏み込みのワンツーは倒すつもりではあった。相手が反応できなかった。体が勝手に動いていた。インサイドジャブをついたところに、若干、反応していたが、自分がちょっと早かったってことです」
高速ステップイン 計算づくだった? 井上コメント
「踏み込みは、練習していた。パヤノの映像を見ているとバックステップの速さがかなりありテクニックもある。それ以上に踏み込まないと当たらないと考えていた」
ステップインという名の足で破壊したのだ。
パヤノのコメント 井上vsパヤノ試合後情報
「見ての通り。井上は大変速くて、ハードパンチを持っていた。油断したわけではないが、パンチが入った。見えなかった」
「作戦というほどではないが、とにかく距離を取って、パンチが届かない距離で戦おうと思っていた。ただ、ボクシングはどこからパンチが飛んでくるか分からない。油断はしてなかったが、入ってしまった」
-井上は優勝候補だと言われている。
「もちろんそうだと思う」
(セコンドが割って入る)「井上がトーナメントのウイナーだろう。(実力的に)決勝は井上とロドリゲスだ」
長谷川穂積コメント 井上vsパヤノ試合後情報
試合の予想としては「こんなに早く終わると思ってなかった。3ラウンドと予想していたので。(元スーパー王者のパヤノには)もう一回立って欲しかった」と注文したが、仰向けに倒れた場面を思い返し「あれは失神ですわ。足バタバタなってましたし」と苦笑した。
スポーツ報知
元WBC世界スーパーフライ級王者の川島勝重氏 井上vsパヤノ試合後情報
「強すぎる。それしかない。このレベルであれだけまともにパンチが当たるのは、井上にしかない独特の間合い、スピードがあるということ。次元が違う」
元スーパーフライ級王者川島郭志氏 井上vsパヤノ試合後情報
井上はモンスターと言われるが、もう「ボクシングの神」と言ってもいい。ファーストコンタクトのワンツーで倒すとは。何も言うことはない。当て勘の良さに、何よりもパワーが違った。
WBSSのバンタム級出場選手の中では、パヤノはテクニックも経験もあり、くせ者だと思っていた。それが失神するほどで、まったくもたなかった。この階級ではパワーが違いすぎる。
nksports
記録いろいろ 井上vsパヤノ試合後情報
KO勝利は世界戦7試合連続で具志堅用高(協栄)を、通算11回目は内山高志(ワタナベ)をそれぞれ抜いて国内歴代1位となった。
1992年の平仲明信の記録を26年ぶりに更新
バンタム転級2戦合計が182秒
スポニチアネックス
WBSSプロモーターレ・ザワーランド氏絶賛 井上vsパヤノ試合後情報
「モンスターぶりを見せた。爆弾が着弾してショックウエーブが起きた」
決着後に「5回、試合を見させていただいた」という同氏は「(アンソニー・)ジョシュア、(デオンテイ・)ワイルダー、(ゲンナジー・)ゴロフキン、カネロ(サウル・アルバレス)と比べたとしても…」
といった名だたる強豪たちの名を挙げ、
「階級を超えて、世界最強のパンチャーであるとい確信しております」
と“怪物”の一撃に惚れ込んでいた。
井上尚弥の次戦 井上vsパヤノ試合後情報
2018年10月20日(現地時間)米国フロリダ州オーランドのCFEアリーナで開催されるエマニュエル・ロドリゲス対ジェイソン・モロニーの勝者と対戦することが決まっている。
大橋会長は「来年3月くらい。一応、米国を予定」と話しており、プエルトリコ系住民が多い米東海岸が候補地となる。同会長はロドリゲスモロニー戦(20日、米フロリダ州オーランド)を視察する予定も明かした。
spnannex
強さ疑われ血液検査 井上vsパヤノ試合後情報
さらなる驚きは試合後にあったという。井上はドーピング検査用に尿に加え、血液も採取された。「尿はいつもですけど、血液は初めてです。やることは知らなかった」と本人もびっくりの検査が行われていた。今回のドーピング検査はWBSSの規定に基づいたものだが、ナルバエス戦同様にあまりの強さを疑われた?と思えるようなシーンだった。
東スポ
写真で見る 井上vsパヤノ試合後情報
井上vsパヤノの試合を印象的な写真で振り返る。
内側に伸びるジャブ
倒した右ストレート
井上尚弥チャンピオンは、わき毛を綺麗に処理されていた
長谷川穂積氏と井上尚弥(大橋) 井上vsパヤノ試合後情報
長谷川穂積氏と井上尚弥が試合後仲良くしている様子がインスタにアップされていました。
長谷川穂積氏と井上尚弥(大橋)。 pic.twitter.com/8sRRtL8mNJ
— ボクシングモバイル (@boxingmobile) 2018年10月7日
ラウンドガールもWBSS専用衣装
会場がWBSS仕様の独自演出(ライトや照明など)
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