2019年8月24日武田テバオーシャンアリーナで開催されたWBO世界フライ級タイトルマッチ、王者田中恒成vs1位ジョナサン・ゴンサレスの試合結果・内容・勝敗をライブでお届けします。
試合前情報はこちらから↓
【結果・ライブ速報】田中恒成vsジョナサン・ゴンサレス 2019年8月24日
目次リンク
【選手情報】田中恒成vsジョナサン・ゴンサレス
Embed from Getty Images
WBO世界フライ級王者:田中恒成
年齢:24歳
戦績:13勝7KO無敗
身長:164cm
リーチ:161cm
スタイル:オーソドックス
愛称:中京の怪物
あのロマチェンコと並ぶ世界最速3階級王者(WBOミニマム、ライトフライ、フライ)は昨年8月に木村翔との壮絶な打ち合いを2-0判定で制し、今年3月、2試合続けての日本人対決となった元世界王者田口良一との試合も3-0判定で完封勝利を収めた。
また井岡一翔のWBO世界スーパーフライ級王座(2019年6月19日王座決定戦パリクテから獲得)に、階級アップして挑戦したいとコメントしている。
WBO世界フライ級1位:ジョナサン・ゴンサレス
国:プエルトリコ
年齢:28歳
戦績:22勝13KO2敗(2KO)1分
身長:157cm
リーチ:157cm
スタイル:サウスポー
愛称:Bomba(爆弾)
プエルトリコの技巧派サウスポーは元トップアマで157cmとフライ級では小柄だがそのスキルは折紙つき。Bomba(爆弾)の愛称で親しまれるプエルトリケーニョはメキシコの元WBO世界ライトフライ級王者ジョバンニ・セグラとフィリピンのジョーバート・アルバレス相手に2敗を喫しているが何れもKO負けをしている。ジョーバート・アルバレス(フィリピン)は現在世界ランカーで現在2連勝中。2017年10月中山佳祐に引き分け(勝っていたという声が多かった)。
元WBO世界ライトフライ級王者ジョバンニ・セグラ戦の動画
【試合内容】田中恒成vsジョナサン・ゴンサレス
アンダーカード:畑中健人vsWBC世界Lフライ級10位アブシード(フィリピン)の試合は、畑中健人3-0(95-93、96-93、96-92)勝利。3回畑中がダウンを奪い、4回にアブシードがダウンを奪い、後半ポイントアウトして畑中健人が世界ランクを獲得!
畑中健人3-0(95-93、96-93、96-92)勝利! pic.twitter.com/6ozF6sNaop
— ボクシングアート@WBSS-Lovers (@apa_Box) August 24, 2019
入場済み。
1ラウンド
田中が前にでてプレッシャーをかける。ゴンサレスは下がりながらフットワークを使う。互いに距離は遠い。ゴンサレスはストレート系。田中はボディ。
互いに手数は少ない。様子見。
互角の展開。
ゴンサレスパンチスピード早い。ゴンサレス一回り小さい。
2ラウンド
このラウンドも田中が前に、ゴンサレスはカウンター狙い。
前半、田中がコーナーに詰めて連打。
後半、ゴンザレスがストレート系の連打でペースを掴む。最後ゴンザレスの左ストレートがヒット。
ゴンザレスの優位なラウンド。
3ラウンド
序盤、田中のボディがヒット。
中盤、田中が連打を放つがゴンザレスに空転させられる。
後半、田中が右のショートをヒット。最後田中が右のボディでダウンを奪う。立ち上がるゴンザレス。ゴングに救われる。
4ラウンド
序盤、ゴンザレスが前に出てくる。ストレート連打、ボディフック。
中盤、田中のボディがヒット。
終盤、ゴンザレスが連打でペースを掴む、最後にゴンザレスが左オーバーハンドで田中からダウンを奪う。田中立ち上がる。あダメージはなさそう。
5ラウンド
前半、ゴンザレスがフットワークを使いながら連打で手数をだす。田中は手数が出ない。
後半、田中がボディ、田中の右のオーバーハンドがヒット。
手数ヒットでゴンザレスが優位。
6ラウンド
序盤、田中の左右のフックがヒット。ゴンザレスはストレート系の連打で応戦。
中盤、接近戦になり、細かいヒットゴンザレス。
終盤、田中の左フック。ゴンザレスがジャブからワンツー。
7ラウンド
前半、田中が強引に距離を詰め、アッパーボディをヒット。1分27秒すぎボディで田中がゴンザレスからダウンを奪う。立ち上がるゴンザレス。田中は仕留めに行く、また田中がボディでダウンを奪う、立ち上がるゴンザレス、田中が接近してボディの連打でたまらずゴンザレスがダウン(このラウンド3度目)ゴンザレスはなんとか立ち上がるが、レフリーが手を振り試合を終了。
【試合結果・勝敗】田中恒成vsジョナサン・ゴンサレス
2019年8月24日武田テバオーシャンアリーナで開催されたWBO世界フライ級タイトルマッチ、王者田中恒成vs1位ジョナサン・ゴンサレスの試合結果・勝敗は、田中恒成が4度ボディでダウンを奪い、7ラウンドTKO勝利を収めた。勝利した王者田中恒成は2度目の防衛に成功、戦績を14勝8KO無敗とした。また判定では6ラウンドまではゴンザレスが優勢だった。(55-57,54-58,56-56、0-2)
試合後コメント
兄「ほんとに得頑張りました」
田中恒成コメント
「スピードで勝負しようと思ってたが、うまく行かなかった。前半は思い通りにいかなかった」
「ボディに手応えがあった」
4ラウンドの田中ダウンは
「顔にはもらっていないが、タイミング的に良くなかった」
ボディのダウンについて
「スピードでもっと上回りたかった。もっと早く倒せたと思う。」
次戦の展望は
「やりたいことが特にない。大きな試合はちょっとやりたいが、あまり次のことを考えてない」
公式採点
6ラウンドまでの公式採点
55-57,54-58,56-56、0-2でジョナサン・ゴンサレスが優勢だった。
6回までは2ー0でゴンサレス
一人は4ポイント差でした pic.twitter.com/wGsUZyd5yg— 伊藤雅哉 Masaya ITO (@masayaito_box) August 24, 2019
フニッシュ動画7ラウンド
ボディってる。#田中恒成 #WBO世界フライ級タイトルマッチ pic.twitter.com/sGRrpadUH1
— ピンクの老いた豚 (@gorimari2323) August 24, 2019
他団体王者の動向
・WBO王者田中恒成
8/24ゴンザレスにTKO勝利で2度目の防衛に成功。
・WBC王者チャーリー・エドワーズ
8/31(日本9/1)にロマチェンコvsキャンベルの興行に出場、対戦相手はアンドリューセルビーをKOしたフリオ・セザール・マルティネス・アギラール(メキシコ)14勝11KO1敗と対戦。ムザラネとの統一戦の話が上がっている。
・WBA王者ダラキアン
6/15にウクライナで10ラウンドTKO勝利で3度目の防衛に成功している。
現在、次戦は決まっていない。
・IBF王者モルティ・ムザラネ
5月13日に日本で黒田選手と対戦し12ラウンド3-0判定勝ちを収めた。
WBC王者エドワーズとの統一戦の話が上がっている。現在、次戦は決まっていない。
【今後次戦】田中恒成
ゴンザレス打たれ弱いので、気は早いですが。勝負に絶対はないですが
田中はゴンサレスの
スピードとサイドステップに
ついて行けませんでした。
ゴンザレスの方が田中より
スキルフルでした。
田中はストレートを打てない
ということがわかりました。
あの距離まで入ってフックで振り負けて、
先にインサイドからコンビを叩かれ、自身は空振りさせられた現実。
真っ直ぐ突き刺す右ストレートを
遠間からでもどんどん放り込むところから
ゴンザレス崩しを組み立てるよう
作戦を変えるべきだった。
しかし、セコンドは無策で
切り替えられず。
相手がボディに穴を見せたから
幸運にも勝ちに結びつけることができたが、
田中の限界が垣間見えた試合だったと思う。
もっとストレートを磨いて
速い強いすとを打てるようになるべきだ!
ジャブもゴツゴツとした硬いのを
「当てる」べきだ!
そうすれば、上で倒せた可能性は高くなり、被弾も減り、今日の決め手のボディも
もっと当たっただろう。
もっと工夫して技術の上積みをしなければ、
田中は攻略される!
もちろん、この欠点について、
田中がもう一度真剣に取り組めば、
身に付けることができるとも思う。
期待はしている!
素晴らしいボクサーなのだけど、今日のインタビューからはモチベーションの低下が見て取れるが・・・
勝っても勝っても中京のローカルボクサーの域を出ないことに失望しているのだろうか・・・?
こういうボクサーは遅かれ早かれ負ける。その前に心から燃えるようなビッグマッチを組んであげて欲しい。