日本時間10月18日に予定されていたフィゲロア戦が中止となった、亀田和毅(TMK)47戦42勝(23KO)5敗。次の世界挑戦で、誰と向き合うことになるのか。
WBAフェザー級の上位には、無敗のミルコ・クエリョと、15勝のうち14勝をKOで挙げた中野幹士がいる。今回はボクシングアートが、ランキングを手がかりに次戦相手を推測し、2人の実績と亀田との相性を考える。
亀田和毅の次戦を考える――WBA上位の2人に注目
2026年9月度のWBAフェザー級ランキングは、1位がクエリョ、2位が中野、3位が亀田となっている。
クエリョには「OC」、公式挑戦者を意味する表示も付いている。亀田の次戦を考えるうえで、同じ階級の上位にいる2人は気になる存在だ。
亀田は今回の中止後、自身のSNSで、次のWBA世界フェザー級タイトル戦への優先措置について主催者とWBAが合意したと説明した。ただし、クエリョ戦や中野戦が発表されたわけではなく、9月度ランキングも今回の中止後に出された対戦指令ではない。
では、この2人はどんな選手なのか。
WBA会長はクエリョと中野への指令に言及、月曜日に委員会で判断へ
WBAのヒルベルト・ヘスス・メンドサ会長は10月18日、自身のXでフィゲロアvs亀田について「選択防衛戦だった」と説明。指令を出す組み合わせは、1位クエリョと2位中野であるべきだとの考えを示した。
さらに、月曜日に世界選手権委員会が会合を開き、判断するとしている。これは委員会の決定に先立つ会長の見解で、クエリョvs中野の正式な対戦指令を発表したものではない。
亀田が説明した次の世界戦への優先措置に対し、会長はランキング上位2人を挙げた。亀田が次の王座戦に出場するかも含め、委員会の判断が焦点となる。
ミルコ・クエリョはどんな選手? KO率81%の無敗ファイター
ミルコ・クエリョ/Mirco Cuello(アルゼンチン)16戦16勝(13KO)は、KO率81%を誇る無敗のファイターだ。
2025年8月8日には、リビアでセルヒオ・リオス・ヒメネスと対戦。2回ストップ勝ちを収め、WBAフェザー級暫定王座を獲得した。顔面だけでなくボディーへの攻撃でも相手を崩し、早い回で決着させている。
その決定力を、違った形で示したのが同年2月のクリスチャン・オリボ戦だった。
クエリョは2回にダウンを奪われ、その後も苦しい展開を強いられた。しかし、最終10回に反撃。相手から2度のダウンを奪い、逆転のTKO勝ちをつかんだ。
序盤に仕留める力だけでなく、劣勢でも試合をひっくり返した実績がある。亀田が対戦するなら、途中までポイントを取れていても、最後まで気を抜けない相手になる。
一方、オリボ戦では先に倒され、試合をリードされた。無敗という結果だけで、攻守に隙のない選手と見ることもできない。亀田にとっては、クエリョの攻撃をどう抑え、自分の得点につなげるかが重要になる。
中野幹士はどんな選手? KO率93%「鉄の拳」のサウスポー

中野幹士/Mikito Nakano(帝拳)16戦15勝(14KO)1敗は、「鉄の拳」の異名を持つサウスポー。15勝中14KO、KO率93%の強打が持ち味だ。大阪市出身で、アマチュアでも77戦68勝(48RSC)9敗の経験を積んできた。
2024年9月にはブリックス・ピアラを4回KOで破り、OPBF東洋太平洋フェザー級王座を獲得。翌年1月には英洸貴を3回KOで退けた。
世界挑戦への壁となったのは、2025年11月のライース・アリーム戦だ。IBF世界フェザー級挑戦者決定戦で12回判定負けを喫し、プロ初黒星となった。
そこからの再起戦で、中野は結果を出した。2026年5月6日、レラト・ドラミニを4回でストップ。初黒星の次の試合でも、持ち味の決定力を勝利につなげている。
15勝のうち14勝がKO勝ちという戦績は、亀田にとっても無視できない。中野の攻撃が届く位置で打ち合う時間が長くなれば、一発で流れが変わる可能性がある。
亀田戦を考える際には、その強打に加え、12回の判定まで戦ったアリーム戦と、早い回で仕留めたドラミニ戦という異なる経験が比較の材料になる。
亀田と戦ったら? 2人との相性を比較
| 比較項目 | ミルコ・クエリョ | 中野幹士 |
|---|---|---|
| WBAフェザー級順位 | 1位・OC | 2位 |
| プロ戦績 | 16戦16勝(13KO) | 16戦15勝(14KO)1敗 |
| KO率 | 81% | 93% |
| 構え | オーソドックス | サウスポー |
| 主な実績 | 2025年にWBA暫定王座獲得 | OPBF王座獲得、ドラミニ戦勝利 |
| 亀田戦で注目する点 | 上下への攻撃と終盤の決定力 | 左の攻撃が届く距離での攻防 |
※ランキングは2026年9月度。KO率は勝利数に対するKO勝利数の割合(四捨五入)。
クエリョ戦――ポイントを取っても、最後まで決定打を許さない戦い
ボクシングアートは、クエリョ戦では亀田が攻撃を終えた後の位置取りと、終盤までの集中力が焦点になると考える。
リオス戦では顔面とボディーへの攻撃で早期決着をつかみ、オリボ戦では劣勢から逆転した。亀田としては、一度の攻防で打ち返して終わるのではなく、その後の追撃まで抑えたい。
クエリョが強く攻めてくる場面で得点できれば、亀田が試合を組み立てる余地はある。ただし、ポイントで先行しているからといって、終盤を守るだけで乗り切ろうとする展開には危険も伴う。
クエリョに自由な連続攻撃を許さず、自分からも得点を重ねられるか。長い試合になった場合の重要な争点になる。
中野戦――強打のサウスポーを、どの距離で迎えるか
中野戦では、左の攻撃を受ける位置にとどまらず、亀田が自分のパンチを当てられるかに注目したい。
中野は15勝中14KO。亀田にとって、互いに足を止めてパンチを交換する展開は慎重に選ぶ必要がある。一方で、距離を取ることだけに意識が向けば、中野に攻める時間を与えることにもなる。
ボクシングアートが見たいのは、亀田が守備から攻撃へ移る場面だ。中野の踏み込みに対して打ち返し、その後に位置を変えられるか。中野には、亀田を追うだけでなく、攻撃できる位置にとどめる工夫が求められる。
クエリョ戦では終盤まで残る逆転の一撃、中野戦ではサウスポーの強打を巡る距離の争い。亀田が向き合う課題は、それぞれ異なる。
クエリョの好戦的なスタイルと多彩な攻撃力。元世界王者・亀田のスピード。そして、「鉄の拳」中野幹士の破壊力。
楽しみな三人! 誰と誰がやるのか?




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