無敗の王者を倒した男に、プロ47戦でKO負けなしの亀田和毅が挑む。
42勝(23KO)5敗、元WBO世界バンタム級王者の亀田和毅が、日本時間10月18日、27勝(20KO)2敗1分のWBA世界フェザー級王者、ブランドン・フィゲロアと対戦する。舞台はラスベガス。亀田にとって、フェザー級の世界王座をつかむ大きなチャンスだ。
相手は、あのニック・ボールに初黒星をつけた王者。豊富な手数とボディー攻撃で相手を削り、最終回まで圧力をかけ続ける。それでも亀田のスピードと経験が生きる場面はある。オッズでは王者優位。この評価を覆すには、どんな試合が必要なのか。
亀田和毅はフィゲロアに勝てる?オッズは王者優位
公開ページで確認できた勝敗オッズの一例は、フィゲロアが「−450」、亀田が「+325」。日本でなじみのある小数表示に換算すると、次のようになる。
| 選手 | 掲載オッズ | 小数表示に換算 |
|---|---|---|
| ブランドン・フィゲロア | −450 | 約1.22倍 |
| 亀田和毅 | +325 | 4.25倍 |
※10月10日参照の掲載値。リアルタイムの最新値ではなく、会社・更新時点によって変動する。
数字には、王者優位の評価がはっきり表れている。ボクシングアートも、接近戦の強さと終盤の持続力を考えると、フィゲロア有利と見る。
ただし、亀田が序盤から速いジャブとカウンターで得点し、フィゲロアの連打を短く区切れれば、判定勝負へ持ち込む余地はある。
亀田の勝機は、打って距離を変える動きを12回まで続け、王者の圧力を得点につなげさせないことにある。
フィゲロアはどれほど強い?戦績・体格を比較

| 項目 | 亀田和毅 | ブランドン・フィゲロア |
|---|---|---|
| プロ戦績 | 42勝(23KO)5敗 | 27勝(20KO)2敗1分 |
| 年齢 | 35歳 | 29歳 |
| 身長 | 171cm | 175cm |
| リーチ | 170cm | 184cm |
| 直近の試合 | 2025年5月24日 アンジェロ・レオに0-2の判定負け |
2026年2月7日 ニック・ボールに12回TKO勝ち |
身長差は4cm、リーチ差は14cm。距離を取れば亀田が一方的に有利になる、という組み合わせではない。フィゲロアは長い腕を持ちながら、密着してからの連打でも勝負できる。亀田には、相手の長いパンチを外して踏み込む速さと、打った後の位置取りが求められる。
無敗のニック・ボールを最終回に止めた圧力
フィジカルの強さと前進する攻撃で知られる、当時23勝1分のWBA世界フェザー級王者、ニック・ボール。その無敗の王者を、フィゲロアは2026年2月7日に最終12回TKOで破り、プロ初黒星をつけて王座を奪った。
亀田にとって重いのは、決着が最終回だったことだ。フィゲロアは、試合が長引いても圧力をかけ続けられる。前半に得点できても安心はできない。ボディーを受けて足が止まれば、後半に試合の流れを持っていかれる危険がある。
ネリーを倒したボディー攻撃にも注意
元WBC世界スーパーバンタム級王者、ルイス・ネリーには、2021年5月に7回KO勝ち。決着をつけたのはボディーへの一撃だった。
顔への連打を防いでいる間に、腹を打たれて体力を奪われる。フィゲロアを相手に、この展開は避けたい。亀田がロープ際に長くとどまり、ガードだけで攻撃を受け続ける形は、王者の得意な試合になる。
統一戦や井上尚弥戦へ、王者も勝ち方が問われる
フィゲロアとしては、亀田を相手に内容のある勝利を収め、王者としての強さを印象づけたいところだ。その先の王座統一戦やビッグマッチにつなげるためにも、亀田戦では勝ち方が問われる。
井上尚弥がフェザー級へ進むなら、その対戦候補として名乗りを上げる意味でも、ここでのアピールは大きい。ボクシングアートは、フィゲロアにとって亀田戦が、大舞台へつなげるための重要な一戦になると見る。
亀田の強みは47戦でKO負けなし。レオ戦の課題は?

亀田はプロ47戦を戦い、KO・TKO負けを一度も喫していない。5つの黒星はすべて判定だ。世界戦を含む長いキャリアで、最後まで戦い抜いてきた経験は大きい。フィゲロアの圧力に対しても、簡単に崩れるとは考えにくい。
一方、2025年5月のIBF世界フェザー級王者、アンジェロ・レオとの一戦では、114-114、113-115、112-116の0-2で敗れた。最後まで競り合いながらも、世界王座には届かなかった。
この試合では、レオが2〜4回に長いジャブで先手を取った。亀田は5回から接近戦を仕掛け、中盤以降は左ボディーで攻めたが、序盤の失点を取り戻し切れなかった。
亀田にも近い距離で戦う武器はある。ただし、手数と持続力のあるフィゲロアを相手に、同じ展開で得点できるかは別の課題になる。
守り切る力に加え、採点で相手を上回る攻撃が必要になる。打ち返した直後に角度を変え、次の連打を受ける前に離れる。その一連の動きを、疲れてからも続けられるか。
フィゲロアは誰に負けた?フルトンの2勝に攻略のヒント
フィゲロアの2敗はいずれも、スーパーバンタム級とフェザー級で世界王座を獲得したスティーブン・フルトンとの判定決着だ。2021年のスーパーバンタム級での初戦に続き、2025年2月のフェザー級での再戦でも敗れている。
再戦の採点は117-111、116-112、116-112。フルトンは序盤から得点を重ね、ロープに押し込まれる場面でも頭とボディーにカウンターを返した。前進するフィゲロアに対し、クリーンヒットの質で上回った試合だった。
亀田にも参考になるのは、圧力を受ける場面で、相手にはっきりした有効打を返すことだ。下がる時間が長くても、攻防の節目で打ち勝てれば、ラウンドを取りにいける。
ただ、フルトンの勝ち方をそのまま再現できるとは限らない。亀田は自分のスピードを生かし、短い連打と位置取りを組み合わせたい。王者が踏み込む瞬間に先に当て、そこからどこへ動くか。この判断が重要になる。
亀田和毅が王座を奪うための3つのポイント
1.序盤のジャブで得点と主導権をつかむ
フィゲロアが距離を詰める前に、亀田が先に触る。ジャブを顔とボディーに散らし、踏み込みに合わせて右を返す。まずは速さを、採点につながるクリーンヒットとして見せたい。
フルトンは再戦で最初の4回を全ジャッジから取った。亀田にとっても、後半の圧力が強まる前にラウンドを確保する意味は大きい。
2.接近戦で打ち返し、ロープ際から抜ける
完全に接近戦を避け続けるのは難しい。近づかれた場面では短いパンチを返し、相手の連打を止めてから横へ動く。打ち終わりにその場へ残ると、フィゲロアの次の攻撃が始まってしまう。
とくにボディーへの攻撃を抑えたい。前半の失点だけでなく、後半に動けるかどうかにも関わってくる。
3.終盤にも攻勢を示せる体力を残す
フィゲロアは最終回まで危険な相手だ。前半に飛ばしすぎれば、終盤に手数と圧力で巻き返される。足を使う場面と、短く打ち合う場面を選び、最後の3回にも有効打を返せる余力を残したい。
レオ戦から約1年5カ月ぶりのリングになる亀田には、試合勘の面でも課題がある。序盤から反応できるか。そして終盤にも攻撃の速さを保てるか。
「47戦KO負けなし」の経験を、12回の得点勝負でどう生かすかが焦点だ。
亀田和毅vsフィゲロアはいつ?DAZNの配信情報
| 日本時間 | 2026年10月18日(日) |
|---|---|
| 現地日程 | 2026年10月17日(土) |
| タイトル | WBA世界フェザー級タイトルマッチ |
| 会場 | ザ・コスモポリタン内「ザ・チェルシー」 米国ラスベガス |
| 興行内の位置 | フンドラvsハドリベアジ興行のセミメイン |
| 配信案内 | DAZN |
日本のDAZNでライブ配信される。日本向け配信予定は10月18日午前9時から。メインカードの「Fundora vs. Hadribeaj」として掲載されている。
午前9時は興行全体の配信開始で、亀田戦そのものの開始時刻は未確認だ。
配信予定と視聴方法は、ボクシングアートのDAZN配信ページにまとめている。試合前に、視聴の準備を済ませておきたい。今回の興行の対象プランや料金は、DAZNの視聴画面で確認してほしい。
亀田和毅vsフィゲロア 勝敗投票
どちらが勝つと思いますか? 王座を守るフィゲロアか、世界王座奪取を目指す亀田和毅か。あなたの予想を投票してください。
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